今日の方程式。
ジャパニーズ・アトラクタを示す
微分方程式。
カオスの先駆的な研究の一つです。
フックの法則に従わない
ばねの運動を再現します。
この方程式を満たすxとyは
カオス軌道を描きます。
これを発見したのは
当時京都大学大学院生だった、
上田睆亮(よしすけ)。
1961年のことでした。
当時はカオスという言葉もなく、
日本国内では注目されませんでした。
同じくカオスを示す
ローレンツ・アトラクタ―は
1963年の論文で報告されました。
その後上田の発見は1980年の
フランスの数理物理学者による論文で
日の目をみることとなります。
さらに上田は、この発見のまえに
1961年、カオス軌道を示すモデルを
すでに発見しています。
1960年代初めごろは、
世界でも同時多発的に
カオスが発見されていたのですね。
これはコンピューター技術の発展が
深く関わっていそうです。
うーん、どうしても長くなってしまう。
それはまた今度…。