カテゴリー: 物理学

No.321「せるおーとまとん」

最近の研究の相棒を紹介します。
せるおーとまとん君です。

こんなの。

一つ一つの四角が、
周りの様子や自分の様子に合わせて
色を変えます。

絵でいうと、
上1段目の真ん中の四角が
右と左にいる四角の様子を見て
色を変えます。

変わったあとのが、2段目の四角。
(この場合は白のままだけど…)

かわいくておもしろいやつなんです。
またそのうち紹介しますね。

カテゴリー: 物理学

No.312「ナビエ-ストークス方程式」

フランス、アヴィニヨンのメガネ橋。

流体力学の基礎方程式。
基礎方程式とは、ニュートン力学でいう
運動方程式に当たるものです。

これを導いたのはアンリ・ナビエ。
19世紀フランスで活躍した、
技術者・科学者です。

この方程式、条件つきの場合を除いて
数学的な厳密解が見つかっていません。
解けるかどうかもわかっていないのです。
人類が流体を掴む日は来るのでしょうか…

REF:
パテント2013 知恵の輪 Vol.24
Wikipedia
予備校のノリで学ぶ ナビエ-ストークス方程式
ホーストン大学 Engines of Our Ingenuity
https://uh.edu/engines/epi2832.htm

カテゴリー: 物理学

No.304「発信についての考察」

何か情報を伝えるには、
準備が必要になる。

知識を仕入れるとか、
考えをまとめるとか、
説明の練習をするとか。

そのときに周りの人と
「こう思うんだけどどうかな」
「これで合ってるかな」
「この見せ方はどう?」
とかやりとりもする。

情報の発信のまわりに、
人と、情報とが動いている。

それで、発信に辿りつく。

社会といういきものが
何かを生み出すプロセス
という感じがして、
おもしろい。

Society and living things.
Communication and biological reaction.

 

カテゴリー: 物理学

No.300「ジャパニーズ・アトラクタ」


今日の方程式。
ジャパニーズ・アトラクタを示す
微分方程式。

カオスの先駆的な研究の一つです。

フックの法則に従わない
ばねの運動を再現します。

この方程式を満たすxとyは
カオス軌道を描きます。

これを発見したのは
当時京都大学大学院生だった、
上田睆亮(よしすけ)。
1961年のことでした。
当時はカオスという言葉もなく、
日本国内では注目されませんでした。

同じくカオスを示す
ローレンツ・アトラクタ―は
1963年の論文で報告されました。

その後上田の発見は1980年の
フランスの数理物理学者による論文で
日の目をみることとなります。

さらに上田は、この発見のまえに
1961年、カオス軌道を示すモデルを
すでに発見しています。

1960年代初めごろは、
世界でも同時多発的に
カオスが発見されていたのですね。

これはコンピューター技術の発展が
深く関わっていそうです。
うーん、どうしても長くなってしまう。
それはまた今度…。

カテゴリー: 物理学

No.299「水平ばね振り子」


今日の方程式。
水平ばね振り子の運動方程式。

高校で物理を履修したので、
黒板に書いてあったのを思い出します。

このとき小球は、
単振動という往復運動をします。

単振動は「調和振動」ともいい、
数理モデルの中で調和振動をするものを
「調和振動子」といいます。
英語でいうと、”harmonic oscilator”。
なんだかかっこいい。

カテゴリー: 物理学

No.298「フィッツヒュー・南雲方程式」


今日の方程式。
神経細胞のふるまいを再現する、
フィッツヒュー・南雲モデル。

ホジキン・ハクスリーモデルという
モデルをかんたんにしたもので、
生物リズムを表す代表的な方程式です。

この方程式の特殊な場合が、
ファン・デル・ポール方程式。
こちらは真空管を用いた
電気回路についての研究から生まれました。

見た目には異なる現象も、
数理モデルにすることで
現象の核となる部分が取り出され、
同じ核をもつ現象とつながっていきます。

こういうところも、
物理学のおいしいところというか、
おもしろいところだと思います。

カテゴリー: 物理学

No.297「気体の状態方程式」

今日の方程式。
理想気体の状態方程式。

高校で習ったとき、先生が
「pv=って言われたら、nRTって答えられなきゃ
理系選択とは言えませんね~」
言っていたのを思い出す。
今はジョークだったんやな…とか思う。

この式のえらいところは、
ボイルの法則とシャルルの法則という
2つの法則を1つにまとめてあるところ。

では「理想」でない空気だったら、
どうなるでしょうか。

カテゴリー: 物理学

No.295「ファン・デル・ポール振動子」

今日の方程式。

真空管の中のカオス、
ファン・デル・ポール振動子。

このモデルを提案したのは
電気工学者、物理学者の
ファン・デル・ポール氏。
1900年代前半、ドイツの
科学者です。

この方程式、
自励振動という運動を
示すモデルのひとつ。

自励振動とは、
外から物体に加わった力が
振動させるような力でなくても、
物体が振動させるような力に変えて
自ら振動してしまう現象のこと。

北リポでは、これを使って
お風呂場見られるお湯の波面を
説明しようとしたことがあります。
(できなかったけど…)

数理モデルは、
いろいろな現象と
つながっていますね。

× osillator
○ oscillator