カテゴリー: 物理学

No.293「ロトカ・ヴォルテラの方程式」

今日の方程式。

捕食者ー被捕食者関係を記述する、
ロトカ・ヴォルテラの方程式。

食べられるほうの数が増えると、
食べる方の数が増え、

すると食べられるほうの数が減り、
食べるほうもご飯に困って減る…

その間に食べられるほうが回復し…

という、
食べるほうと食べられるほうの
数の増減を表しています。

ロトカさんとヴォルテラさんが、
二人ともべつべつに考案したモデルです。

いずれも1900年代はじめごろに
考案しています。

 

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No.291「蔵本モデル」

今日の方程式。

同期現象を記述する、蔵本モデル。
その最もかんたんな場合を表す
方程式です。

リズムをもつものが集まったとき、
それらが相互作用して
リズムが揃えていく様を
表すことができます。

たとえば、ホタルの光。
東南アジアでは、
ひとつの木にとまった蛍が
一斉に明滅するそうです。

たとえば、心臓の拍動。
一つ一つの細胞が
リズムを刻んでいて、
それらのリズムが揃って
全体として拍動しています。

私とあなたも、
相互作用でつながっているのかも。

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No.290「ラグランジュの運動方程式」

今日の方程式。

ラグランジュの運動方程式。
オイラー・ラグランジュの方程式とも。

解析力学という分野の
中心となる方程式です。

解析力学は、
古典力学のあとに生まれた
新しいタイプの力学です。

この運動方程式を計算していくと、
あのニュートンの運動方程式に
一致します。

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No.289「電磁場中の荷電粒子」

今日の運動方程式。

磁場・電場の中を動く、
電気をもった粒子の運動方程式。

1つ目の式、右辺は
前半は電場によるクーロン力、
後半は磁場によるローレンツ力を
それぞれ表しています。

こちらのローレンツは
カオスの人とは別人で、
19世紀中期~20世紀の
オランダの物理学者です。

相対論にも欠かせない人。
電磁場と相対論を一緒に考えると、
おもしろい現象もあるんですよ。

 

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No.288「ローレンツ方程式」

今日の方程式。

カオスが現れる、ローレンツ方程式。

1963年、E.Lorentzによって
提案された数理モデルです。

紙とペンでその解を求めることはできず、
数値計算によって解を調べます。

このモデルでは、計算の初期値を
ほんの少し変えるだけで、
軌道がまったく変わってしまいます。

予測できない、でもある方程式に従う
不思議な現象、カオス。

その研究の幕開けとなった
記念碑的な方程式です。

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No.287「研究室後期2週目」

後期が始まって2週間が経ちました。
いまは卒業研究のために読む論文を
選んでいるところです。

諸行無常な自然界で、
どうしてパターンや形が
保たれるのか気になって、
それに近いテーマをもつ論文を
なんとか読み進めています。

先輩や研究室経験のある人に
「いまが一番いいときだ、
これから辛くなる一方だからな」
とたくさん脅されています。こわい。

確かにそうでしょうね…
やるべきことも教えてもらえるし、
特にきつい〆切もない状況なので、
いまはかなり恵まれています。

いろいろ遠慮せずに
(今後の記録のためにも)言うと、
興味に従って勉強できているので、
いまはとても楽しいです。
やっと大学生らしいことが
できていると思います。

しばらくしてどんな風になっているか…
〆切に追われて泣いてるだろうな…たぶん。

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No.286「あるくと物理1」

だいぶ秋らしくなりましたね。
毎日ごはんがおいしいです。

今日は後期研究室、2週目です。
先週に引き続き、興味のある分野の
論文を漁っていました。

そこで見つけたのが、
歩行者の集団の動きを
シミュレーションする研究。

ビルや駅の構内で、
歩行者がどのあたりを
どれくらいの速度・密度で歩くのか、
モデルと実証実験を使って調べたものでした。

歩行者と似た動きをするモデルを作って、
その集団が、ある場所に置かれたとき
どのように動くのか、計算しているのですね。

混雑解消や建物のデザインに
役立てられているようです。

どのように人間をモデル化するのか?
続きはまた今度。

 

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No.285「世界を変えた書物」

東京都、上野の森美術館にて開催中の
『[世界を変えた書物]展』に
行ってまいりました…!

グーテンベルグ以降の、
科学技術に関する本を
集めた展覧会です。
初版やサイン入りの特別な本が
展示されています。

学生が作ったという、例の本棚も
すばらしかった…

世界の人がこれを見て、
当時どんな思いだったのかと
想像したり…。

本があるということは、
その本をつくるだけの
知識を持った人が
いるということだよね。

本を見ていると、本越しに、
著者に会ったような。

自然科学のいろいろな分野が
つながっていて、
歴史的な流れの中で
創られてきたものなんだよな…

と伝わるんじゃないかな…!

教科書も、そこから派生してきた
流れの一つなんだよな…
だから、学校で習うものが
すべてじゃないんだよな…

あと、展覧会の中でカメラOKっていう
カメラ自体が次なる新しい技術とか
情報の拡散を表していて…

(まとまらない)

(伝えたいことが多すぎる)